結婚相手に求めるべき恋愛相手との違いとは?
2019/03/31
「付き合っている時は優しかった彼氏が、結婚の意思を見せた途端冷たくなった」
「結婚前はたくさんの女性に声をかけられたのに、結婚後は周りの人に見向きもされなくなった」
こんな経験をしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
上記のような経験には「結婚」と「恋愛」を分けて考える人の心理が大きく働いていると考えられます。
今回は、この複雑な恋愛心理について考えていきたいと思います。
科学的なデータを調べてみた
「結婚と恋愛は別物」と考えている方は世の中にどれくらいいると思いますか?
今回、記事を執筆するにあたって様々なアンケートや研究を調べてみました。
出典 | 年 | 結婚と恋愛は別物か |
---|---|---|
総理府「月刊世論調査」 | 1989 | 39.4%が「そう思う」と回答 |
BIGLOBEが行った恋愛意識アンケート | 2008 | 女性の56%・男性の68%が「別物」と回答 |
広島女学院大学の学生論文 | 2011 | 男女ともに「ややそう思う」と「どちらでもない」の間 |
株式会社オウチーノが行ったアンケート | 2015 | 既婚男女72.7%が「別物」と回答 |
統計を取った対象者や時代がバラバラというのもあり、統一された結果は出ていないようでした。
おおまかな傾向としては、
- 年代を追うごとに結婚と恋愛を別物だと思う人の割合が増えている
- 近年では別物と考えている人のほうが多い
といったものがあります。
かつての日本ではお見合いでの結婚が多かったため、日本人の自然恋愛の意識が変わってきているのでしょう。
近年、幸せな結婚をするためには自分を結婚の対象として見てくれる異性と付き合う必要が生まれていると言えるのです。
どうして結婚相手と恋愛相手を分けるのか?
男性の場合
男性は恋愛相手にほとんど知的レベルを問わず、外見的な魅力にひかれがちです。
一方で、結婚相手を選ぶときには一定の知性に加え、貞淑で家庭的、気配りがきくなど、内面的な部分に重点を置く人が多くなります。
もちろん、外見的にも内面的にも魅力があるのが一番ですが、どちらかといえば内面を重視しがちということですね。
結婚相手は自分の稼ぎを共有する相手になるため、相手に誠実さを求める傾向が強いのです。
逆に、男性は恋愛対象の女性を「遊び」として考えがちとも言えます。
女性の場合
私の経験として、男性は万遍なく結婚と恋愛の相手を分けている一方で女性はそう考えていない人と考えている人が2極化しているように思えます。
例え遊びであっても、性的な接触があれば妊娠してしまうのは女性の方ですので、相手のことを割り切れる人とそうでない人に大きな差があります。
女性の場合は、「はじめから結婚と恋愛を大きく分けている」というよりも、付き合っている恋愛相手と結婚に至るまでのハードルが高いという面で相手に区別を付けています。
具体的に言えば経済力や地位、知的レベルなど、恋愛をしているときは気にしていなかった条件が、結婚を前にすると非常に重要視されるといった状態です。
女性は優秀な結婚相手と将来を歩んでいきたいという気持ちが強いため、相手の区別は結婚を前にして初めて意識する方が多いようです。
主導権にも注目
「恋愛」と「結婚」では男女の主導権が違うことにも、相手を分けて考える理由が隠されています。
一般的に、恋愛では女性が「デートに行きたい」「洋服がほしい」など主導権を握り、結婚では経済的な意味で男性が主導権を握りますよね。
恋愛を「遊び」と考えている男性は複数の女性にアプローチをかけがちなため、一人のデートに関心が薄く選択権が女性に移ってしまうのです。
男性はその中身よりも、デートに行けたこと自体に意味があると考えているのでしょう。
しかし、結婚は違います。
女性の社会進出が目立ってきたとはいえ、出産・育児に加えて夫婦の趣味や旅行などを考えた時、経済的にゆとりのある男性に頼りたいと考えるのが自然なため、主導権が男性に移りがりなのです。
こういった事情も、恋愛と結婚で相手が分けて考えられる要因の一つです。
恋愛であまりに主導権を握っている女性は、男性にとって「結婚しづらい女」として見られている場合があります。
まとめ
「恋愛」を遊びと考えてしまう心理を理解できない方・不快に感じる方も多いかと思います。
けれども、男女の気持ちは違いはイヤでも存在してしまうもの。
「付き合っている彼氏・彼女がなかなか結婚を切り出してくれない…」といった場合は、自分が相手にとって恋愛相手なのか、結婚相手なのか考えてみるのが良いかもしれませんね。
恋愛だけの仲と割り切れればそれで良いですし、結婚を考えているのなら自己の改善を図る必要があるでしょう。