TOEICの点数を短期間でアップさせるテクニックとは?
2019/11/04
TOEICのテクニックに眠る力
TOEICは純粋な英語力の他に「試験への慣れ」や「解答のコツ」によって点数が大きく変わることをご存知ですか?
初心者が「1ヶ月で100点上がった!」など巷でよく上げる声は、英語力よりもこの「TOEIC力」が上がったという面が大きいんです。
「こんなリーディングとリスニングだけの単なるペーパーテスト、本物の英語力を測るには程遠い」なんて言われることも多くなってきたこのテストですが、企業では海外赴任や昇進の条件にされるなど、現状ではますます人事評価に強く根付いていますよね。
具体的な例を出すと、ソニーで係長や課長になるのに650点以上、楽天では全社員が800点以上、野村総研で上級専門職になるには860点以上のTOEICスコアが求められています。
ソフトバンクでは、800点で30万円、900点で100万円など獲得した得点によって報奨金が貰える変わった制度があります。
昇給目当てにせよ、報奨金目当てにせよ、「本当の英語力」を身につけるにせよ、TOEICはさっさと乗り越えてしまいたい踏み台ではないでしょうか。
今回はそんなTOEICの得点を短期間で効率的にアップさせるコツを紹介していきます。
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TOEICの全体像
TOEICはリスニングパートが4つで45分、リーディングパートが3つで75分、それぞれ495点満点で合計990点満点となっています。
非常によく聞くのが「120分間で全ての問題が解き終わらない」という声。
TOEICは常に全力疾走、少し気が緩んでいるだけでもゴールに間に合いません。
パート2のコツ
リスニング問題全体に言えることですが、冒頭に読み上げられる説明を律儀に聞く必要はありません。
ましてや「説明を理解しようと必死に聞き取る」など愚の骨頂です。エネルギーの無駄遣いですね。
問題の説明はいつも同じですから、その間は次のパートの設問に目を通すなど時間の有効活用を徹底しましょう。
また、よく言われることですがパート2では5W1Hの聞き取りが最優先です。
初心者の方はここだけを聞き取ればいいと言っても過言ではありません。
When、Whereなどの疑問詞が聞こえてしまえば瞬殺で答えが分かりますね。
気をつけるべきなのはWhyです。
冒頭にWhyが聞こえたからといって解答がBecauseから始まるとは限らないのです。
むしろBecauseから始まる文があれば引っ掛けを疑いましょう。
例:Q.Why did you go there? - ○:To buy chiket. ×:Because I am a student.
また、パート2は後半になると難易度があがり、疑問詞と解答が単純に結びつかない問題も多くなります。
そのような問題になると小手先のテクニックより純粋に英語を聞き取る能力が重要になりますね。
例:Q.How many people come here? - A.I haven't counted yet.
パート3のコツ
パート3は会話文です。会話の応答として適切なものを選択します。
会話を聞く前に問題文を読んでしまい、何が問われるのかをつかんでおきましょう。
問題文を先に読むことで、会話文を一言一句理解する必要がなくなり理解する箇所にメリハリをつけることができます。
パート3は設問の主語が答えを言うことが多いです。
例えば"Why does she get angry?"という設問では、主語である"She"が答えを言う場合が多くなります。
TOEICでなくとも当たり前のことかもしれませんが、意識することで理解にメリハリが付つけられることが重要なのです。
他には「選択肢の流れだけを見ると偽のストーリーが浮かび上がるように工夫されている場合がある」という点もパート3の特徴ですね。
パート4,5のコツ
コツを身につけるよりもほとんど実力勝負い近いのがリーディングパートです。
音声に従って進めれば良かったリスングとは異なり、自分で問題をとくペース配分をしなければならないのです。
リーディングパートの全問題数が100問なので単純計算すると1問にかけられる時間は45秒となります。
パート4はできるだけ早く進めましょう。
迷ったら適当にマークをしてすぐ飛ばすなど、時間優先の解き方をしていきます。
語彙や文法の知識を問う問題は、分からなければいくら考えても無駄です。
パート5でも時間の短縮はできます。
「文脈を理解しなければ解けない問題」か「一文だけ読めば解ける問題」なのかを見極め、積極的に労力を減らしましょう。
短縮がしやすいパート4,5で時間を稼ぐと後半に費やせる時間も増えていきます。
パート6のコツ
パート6でも一文だけ読めば解答できるような設問が無いことはないのですが、文章を全て読むのがおすすめです。
部分的に読んでいると設問に有機的なつながりを持てませんし、文脈の理解をしていなければ間違えるようなひっかけ問題もあります。
今回紹介した内容も数あるTOEICのテクニックの中ではほんの一部です。
真面目にTOEIC対策を固めるには公式問題集のような、評判の良い模試を解くのがおすすめですね。
一度コツを頭で理解しても実際に体を動かさないと身に付かないことが多いですから。