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作品紹介

映画アメリ良かった。フランスの観光地決めにもオススメ

2019/11/04

アメリ【期間限定スペシャル版】 [DVD]

先日、アメリ(Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain)というフランス映画を見ました。

動画配信サービスで気軽に見ようとNetflix, Hulu, Amazonプライムビデオ, U-NEXTと色々探してみたのですが、どこも配信していなかったようなのでTSUTAYA DISACSの無料体験で貸りることにしました。

アメリは2001年に公開され、当時のフランス映画としては全世界的に大ヒットした映画です。

どちらかと言うとストーリーよりも作風や雰囲気を楽しむ映画で、芸術寄りの作品だと思いました。美しいです。
サブカルとか絵画が好きな人には相性が良いと思います。

こういう映画が何で大衆ウケしたのかは、ちょっとよく分からないです。

何せもう15年も前の映画なので、内容に関する評論はネット上に溢れかえっているとは思いますが、感想を書き綴っていきます。

フランスに行きたくなる

アメリを見た後、めちゃくちゃフランスに行きたくなりました。

監督のジャン=ピエール・ジュネは元々スタジオでの撮影を得意としていたのですが、この映画ではスタジオの使用料が暴騰していたこともあって、屋外の撮影が多くなっています。

ストーリー内に出てくる有名なフランスの観光地や、家具や生活習慣などを見ているだけでも面白いです。

実際のパリはゴミなどが落ちていて残念なところも色々あると思うのですが、車の撤去だとか落書きを消したりだとかの世界観の構築を監督が頑張ったらしいので、ちゃんと美化された市内が映っているんですよね。

夢を見ているようなストーリーとも相まって、世界観が異様に美しくなっています。

世界的にアメリがヒットした理由として、単に撮影されているパリの雰囲気がオシャレだったというのはあると思いますね。

観光地への動機付け

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今回私は、来月に行くフランス旅行の予習的な意味でこの映画を見ていました。

「初めて海外旅行に行くこと」が目的になってしまっていて、行ったところで何するのかは結構悩んでいたんですよね。

アメリのストーリー内で

  • ノートルダム大聖堂
  • サン・マルタン運河
  • サクレ・クール寺院
  • パリ北駅
  • パリ東駅
  • ラマルク・コーランクール駅

といった、パリ市内の様々な観光地や施設が出てたのを見て、主体的に行ってみたい場所がやっとできました。
観光している間は絶対興奮します。

やっぱり、観光ってただ受動的に有名な場所を巡っても大きな感動が得られないじゃないですか。
建物が見たければGoogleで画像検索でもしてろやっていう。

生の観光で感動を得るには、絶対に観光地への愛が必要だと思います。
そういった動機付けとしても、アメリを見られてよかったと思います。

雰囲気・作風重視の映画

ネットでの感想を調べてみると、雰囲気や作風ばかり取り上げられていて、ストーリーは二の次にされていることが多いように感じます。

私も同じく、この映画の主体はあくまで映画全体に散りばめられている幻想感やノスタルジアだと思いますね。

日本映画の「キタノブルー」的な感じで、赤・黄色・緑を主体としたブロンズトーン映像が効果的でした。

ストーリーもあることはあるのですが、カオスな内容で、それほど大きな意味はないように思えます。
描かれているのは本当に日常的で些細な幸せです。

小さな愛が可愛くて、冷めた目で見ればどこか切なさもある。

アメリも、ポルノショップ店員のニノも、カフェ店員のジョルジェットと録音男のジョセフも大家のおばさんも盲目の老人も、みんな社会的には幸せとは言い難い人達です。
でもみんなそれぞれ幸せだったんですよ。虚構だとしても。なんか、イイっすね…

エキサイティングな物語や、メッセージ性の強い映画が好きな人は浅い映画だと感じるかもしれません。

ただ私は、複雑な生い立ちで内気な性格のアメリに自己投影できたので、ストーリーも楽しめました。

アメリの可愛さ

DVDのパッケージだとアメリはキツめの顔で、見る前はなんか怖い感じの映画かと思っていましたが全然逆でした。

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こっちだとホラー映画みたいでなんか怖い こっちのほうがアメリのイメージに合っている

アメリが作中で行う奇行って、仮にブサイクがやっていればただのストーカー行為なんだけど、演じている女優のオドレイ・トトゥの容姿が良いので上品さのある変人になっていますよね。

作中でも、ダイアナ妃の事故死に関して似たように皮肉った会話が出てきました。

「ダイアナ妃、残念ね。まだ若くて美人だったのに」
「老婆でブスなら死んでもよかったの?」

ああやって性格が変わっていたりコミュニケーションが苦手だったりする子って、現実ではどこかしら「あっ…」ってなっちゃう部分があると思うんですよ。
容姿にしても性格にしても。
少なくとも日本だったら絶対にいじめられてるか、ハブられてるじゃないですか。

でもアメリにはそういった惨めな描写が全くなかった。
フィクションでしか存在し得ない魅力だよなぁと思います。2次元に没頭するアニオタの気持ちが少し分かります。

とにかく綺麗なものが好きだったり、「少し変わった自分のことが好き」みたいな人が見たら絶対に気に入ってくれる作品だと思いました。

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