エレコット

自分の挑戦を社会に還元したい(意識に行動が付いてこない…)

雑記

公認会計士は「なぜ勝ち組ではないのか」「なぜ偉いのか」

私は公認会計士として監査法人で働いたことがないため、妄想を盛り込んだ随筆となります。

受験生の方などは日々の答練に精一杯で、哲学的なことを考える時間があまりないと思うので代わりに妄想しました。

公認会計士は勝ち組ではない

私は、予備校のパンフレットを見て受験を決意した以前ほど、公認会計士は勝ち組ではないと感じています。
というのも、「公認会計士は勝ち組」という言葉が曖昧すぎて単一的に語れることではなかったからです。

仕事をする上でどういう要素で周りに勝ちたいのか、目指すべきものが人によってことなるということです。
普通に考えてみれば当たり前のことなのですが、大学受験を経験した後の学生はどうしても偏差値のような画一的な指標でものを評価したくなってしまうんですよね。

勝ち組=給料×ポジション×勤務地×…

以下は私が就活をしたときに考えたものですが、働き方の評価指標には次のようなものがあると思います。

  • ポジション
  • 仕事の抽象性
  • やりがい
  • 勤務地
  • 忙しさ(質的, 量的)
  • スキルの定着
  • 業界, 企業の成長性

他にも会社のネームバリューであったり、女性の方は復職のしやすさなども評価指標に入ってくるんでしょう。

おそらく、学生時代に会計士受験を決意した私達には「とりあえず会計士試験は受けるけど、監査法人に行くかは迷っている」というような人もいるんですよね。
そういう人は、就職前に複数の働き方で上記のような変数を比較検討するべきなのだと思います。

こんな感じで↓

監査法人 〇〇コンサル 〇〇商事

私の現職

給料

ポジション

やりがい

勤務地

×

忙しさ

総合

12点 13点 13点 16点

点数をつけると客観的に自分の価値観との相性が見えてきますよね~。

以下、公認会計士(監査法人)の仕事に対する細かい主観です。

・給料に関しては新卒でも残業代込みで600万円程度もらえるのでまあ良い水準でしょう。
・スキルという観点で一番伸びるものは「監査スキル」ですが、これは監査法人の外で役立つものではないです。事業会社の経理や経営コンサルにはシナジーがあるのでそういった方向に転職する人はいますが。
・勤務地や忙しさに関してはみんな言ってますよね。専門家として一流の仕事が求められる(ドヤッので、繁忙期の仕事はかなりハードで出張や飲み会も多いようです。
・やりがいはあまり感じられないという話を多く聞きます。監査意見なんてほぼ結論ありきの予定調和で仕事が進められますし、クライアントにとってはコストでしかないので、社会に貢献している感覚を持ちづらいようです。財務諸表の信頼性の確保が大事な役割なのはまあ分かるんですけど、既得権益チックな香りはします。
「財務データを頭を使ってゴリゴリ分析して企業のリスクを見抜く」みたいな業務をイメージしている人は少し現場とイメージがずれてるかもしれないです。

公認会計士はなぜ偉いのか

会計士は全ての人にとっての勝ち組ではないと述べましたが、会計士が偉いのは確かです。
「偉さ」にも色々なベクトルがありますが、その中でも公認会計士を偉いもの足らしめているのは仕事の抽象性だと思います。

会計士の仕事は会計という抽象概念を扱うので、現場から一歩引いた「神の目線」で事業をみることができるんですね。これは監査法人で監査をするにしろ事業会社で管理部門の仕事をするにしろ同じです。
企業内で「所詮コスト部門」「業務がつまらない」なんて思われることも多い管理業務ですが、企業の営利活動や企業価値の向上という目的からは、みしろ現場が管理部門の手足にされていると見ることもできるのです。

偉さのベクトル

ただし、上記のようなものは「役」としての偉さです。
「日本で一番偉いのは誰か」という質問に「総理大臣」と答えるようなものです。
一方で、小学生がごみ拾いのボランティアをしたときに言われる「偉いね」というような言葉もあります。

弁護士や医者は後者の偉さを持つのに対して、会計士の偉さは前者に寄っています。だから私はその3つの資格を同列に語ろうとする人に違和感を持ちます(もちろん合格難易度の違いとかもありますが)

つまり、公認会計士の偉さは社会貢献性の高さからくるものではないわけです。
誰もやりたがらない面倒な勉強・業務をしてくれる点は確かに偉いのかもしれませんが、どちらかというとスタンフォード監獄実験のように「与えられた偉い役割」という側面が強いです。

社会貢献性の高さという観点で言うと、私は監査という仕組みは、企業内部の監査責任を外部に移譲させる名目で他人が稼いだ利益をチューチュー吸う汚い利権じゃないかとさえ思うことがあります。

企業の存在目的って、

  • 営利活動や企業価値の向上
  • 社会貢献こそが企業の存在目的で、営利活動はそのための手段

と、どっちにもとらえることができますからね。前者的な立場で考えるなら証券市場の番犬として素晴らしいことをしているんですが、後者的に考えるとどうかなという話です。

おわり

考察は以上です。

「勝ち組」とか「偉さ」について詳細なイメージができず、ぼんやりとしたプライドから会計士の勉強を始めた人は、みんな合格後に自分がしている仕事について悩んでいる印象です。
受験勉強で局所的に成功するには、こんなことを考えず盲信的に勉強するのが一番なので難しいところですけどね。

事実、こんなことウダウダ考えていた私はいつの間にか試験撤退してますし。
大人になるにつれてやりがいとか社会貢献とかどーでもよくなるのかもしれないですし。
おすし。

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